わが国の先人たちは、硬く厚い板目皮と呼ばれるものは鎧の小札、太鼓皮、皮籠などに、
柔軟になめした革は、馬具や武具とともに、煙草入れや文庫(書類入れ)などに多く用いてきました。
姫路はこれら素材となる、革のなめし技術が発達したところで、市川の水流に皮を晒して脱毛し、塩と菜種油を用いてもみあげ、
天日に干して白色に仕上げた革は、しなやかでありながら強靭であったため、JAPANESE WHITE LEATHERとして世界的にも名声を得てきました。
また、そうした素材に型押しや漆彩色、箔押しなどの加飾技術を用いて優れた細工物も数多く生まれ、
特に明治時代には世界に輸出され、JAPANNED LEATHERとして名を馳せました。
この展覧会では、個人所蔵の約250点の作品を通して、皮革の歴史を紹介し、皮革文化の魅力に迫ります。
場所 : 姫路市書写の里・美術工芸館
期間 : 平成24年9月8日(土)~10月14日(日)
料金 : 一般300円 大学・高校生200円 小学生50円
開館時間 : 午前10時~午後17時